第二話 新しく

[[[なぜこんなことになってしまったのだろうか]]]

強く日差しが照りつけ気温が高まる真夏日、巳碧はとある警察署にいた。

周りには何人の人がいたのだろうか。。。

巳碧は周囲を見る余裕もなく、頬をつたる汗を拭う。

チクタクチクタク・・・

昔なつかしい大きな時計が時を刻む音が室内に響き渡る。

その時、

「巳碧さん、どうぞこちらへ。」

巳碧は思わず、唾を飲む。

「この書類に必要事項を記入してください。」

「はい。」

巳碧はいつもより低めの声で返事をすると、指示された通りに書類に黙々と書き始める。

落ち着いて書こうとしながらも、表情はどこか落ち着きのない様子だ。

[[[これで本当に大丈夫なのだろうか・・・]]]

様々な思いが頭の中で交錯する。

書類に記入し係に渡すと、重い腰をイスに下ろす。

2回目はそう時間はかからなった。

腰をかけて数分で、すぐに呼ばれたのだ。

だが、巳碧にはその数分が何十分、いや何時間にも感じていたかもしれない。

そう、そのぐらい不安だったのだ。

そして係がこう言って、巳碧にある物を渡した。。。

「はい、これで住所変更終わりました!お疲れ様でした!!」

IMG_8983

無事に免許証に新しい住所が記載されていた。

巳碧は晴れた気持ちで、暑い日差しが照りつける中、今日も仕事に向かうのであった。

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