[[[なぜこんなことになってしまったのだろうか]]]
強く日差しが照りつけ気温が高まる真夏日、巳碧はとある警察署にいた。
周りには何人の人がいたのだろうか。。。
巳碧は周囲を見る余裕もなく、頬をつたる汗を拭う。
チクタクチクタク・・・
昔なつかしい大きな時計が時を刻む音が室内に響き渡る。
その時、
「巳碧さん、どうぞこちらへ。」
巳碧は思わず、唾を飲む。
「この書類に必要事項を記入してください。」
「はい。」
巳碧はいつもより低めの声で返事をすると、指示された通りに書類に黙々と書き始める。
落ち着いて書こうとしながらも、表情はどこか落ち着きのない様子だ。
[[[これで本当に大丈夫なのだろうか・・・]]]
様々な思いが頭の中で交錯する。
書類に記入し係に渡すと、重い腰をイスに下ろす。
2回目はそう時間はかからなった。
腰をかけて数分で、すぐに呼ばれたのだ。
だが、巳碧にはその数分が何十分、いや何時間にも感じていたかもしれない。
そう、そのぐらい不安だったのだ。
そして係がこう言って、巳碧にある物を渡した。。。
「はい、これで住所変更終わりました!お疲れ様でした!!」
無事に免許証に新しい住所が記載されていた。
巳碧は晴れた気持ちで、暑い日差しが照りつける中、今日も仕事に向かうのであった。